雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
一通り繁華街の中を見回り、センパイ達と溜まり場に帰ろうとしていた時だった。
「あれ…?」
「ねぇ、今のって愛理さんだよね?」
「どうする?なんかやばくなかった?」
「うん。一応美朱さんに連絡して」
おいおい、神楽愛理よ。
いくらあんたが強いからって、姫になったんだから、護衛つけないでどうするのよ。
しかもどこぞの誰とも知らない男達に裏路地に連れて行かれた。
「ちょ、行くわよ!」
センパイ達は慌てて神楽 愛理のところへ向かう。
あたしはというと、裏路地の反対側へ。
「に、逃げろっ!!」
ほーら、ビンゴ。
待ち伏せていたと思ったのか、男達はあたしに襲いかかる。