雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜



雪兄を見ると、いつもの雪兄で。




「俺も本家に戻って見るから、年明けたらまた会おう。最高の走りを待ってる」




雪兄はそう言って、車に乗り込んでここを離れて行った。




「太一!東海支部は準備できたって!」

「さっき四国からも連絡きましたよ!」




着々と、全国各地で走りの準備が整う。



「さっちゃん、着替えておいで」

「うん、」



雪兄に渡された寿々さんのセーラー服と、そして雪兄のパーカー。




「さっちゃんって、セーラー似合うんだな」

「初めて着たよ。中学もブレザーだったから」

「たしかにジャージよりは雰囲気出てるね」

「……失礼だよ」



ジャージだって、すごく快適なんだから!




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