雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
つまりは他の支部の協力なく、エンペラーに勝たなければならない。
「だ、大丈夫。俺ら一応15代目のトップの支部なんだから!」
「だからといって、雪兄の時みたいにずば抜けてじゃないけどね」
「さっちゃん…ひどい…」
雪兄の強さは、関東だけじゃなく、全国の狂乱メンバーが認めたのだ。
しかもちゃんと後先考えて行動してくれるし。
どこかの誰かさんと大違い。
「俺らが負けると、狂乱そのものの不信感になるよな…」
「暴走終わった後の電話はすごかったけどな」
他の支部の人たちも、もちろん春陽のことを呆れた目で見てる。
「ここでゴタゴタ言ってても仕方ない。エンペラーだって実力は確かなんだから、こっちだって準備しておかないと」