雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
ずっとレッドローズのメンバーの中にいることがきついし、何よりあたしにもやらなきゃいけないことだってあるんだ。
センパイ達を見送って、踵を返す。
さて、帰ろかなーーと、思ったのに。
「ーーーーまて、」
呼び止められてしまった。
神楽 凪に……。
「あ、あのなんですか…?」
顔には出さないけど、舌打ちしたい気分。
まだ帰ってなかったのかよ、こいつ。
「君、レッドローズの子?」
「はい…」
「ふーん。幹部?」
「いえ…下っ端です…」
「君が?あんなに喧嘩強いのに?」
「……どういう意味ですか?」
やばいかもしれない。
見られたかもしれない。