雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
都心から少し離れた、夜には誰も寄り付かないような荒地。
特攻服をきて、お互いに睨みをきかせてる狂乱とエンペラー。
人数では明らかに狂乱が不利だが、それは戦ってみないとわからない。
あたしは特攻服じゃなくて、いつもの雪兄のパーカーとジャージスタイルに、いつものようにキャップをかぶってる。
「和巳、どうする?」
「魔女のこと?」
「うん。あたし手合わせしてみたいな」
「んー。俺この前ヤったし、今日は雑魚どもを片っ端から片付けていくわ」
「りょーかい」
「あ、でも。お持ち帰りできるくらいにしといてな」
「…しないわよ…」
和巳、神楽愛理をお待ち帰りするつもりだったのか…。