雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
いくらあたしでも、すごくかっこいい人にずっと見つめられてるほどのメンタルなんてない。
「………若、お時間です」
「ああ、今行く」
そう言って、帰って行った。
なんなの、あいつ。
珍しく心臓バクバクしちゃったじゃない!!
家に帰ると美朱さんからの電話。
『ちょっと幸子!?愛理伝いで凪さんから連絡きたんだけど!?あんたのこと聞きたいって!!何かしてないよね!?』
「……はぁ」
そういや神楽愛理と美朱さんは親友だったな。
美朱さんからの電話を切り、ベッドに寝転ぶ。
お風呂入らなきゃ、学校の宿題しなきゃ、でも動きたくない。
ああ、なんて今日は厄日なんだろう。