雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜




「花森雪矢、」

「あーすいません、あなたの後輩さんにいろいろ言っちゃって」

「いや、君たちがそうだからと言って変わるようなエンペラーではない」

「わかっていますよ、」




龍野 駿は今何を思っているんだろう。




「黒沢、幸子だったっけ?」

「…なんですか、神楽愛理」

「あんたにもないの、その、守りたいものとか…」

「基本ないですね。ああ、家族には迷惑はかけたくないとは思いましたけど。美朱さんに連れられてレッドローズに入った時、素性が少しばれたのはやばかったですけど、もし何かある時は雪兄が直接動いてくれるって言ってたので」

「高校生の問題に組を動かすなんて…」

「組じゃないですよ。雪兄本人が動くんですよ」



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