雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
重い体を起こし、お風呂に入る。
学校の宿題はもう朝からでいいやと思いつつ。
神楽 凪、かぁ、
かっこよかったなぁ。
でも、もう関わりないだろうな。
というか、関わってはいけない人物。
神楽組の若頭。
彼とあたしは関わってはいけない。
関わっていいことなんて起きない自信がある。
「神楽組……」
神楽 凪の噂はたくさん聞かされたから知ってる。
どんなにすごい人物なのか。
どれだけの人を魅了し、どれだけの人守ってきたかなんて、数え切れない。
まさかそんな人物に会うだなんて思ってもみなかった。
「はぁ…」
面倒なことにならなきゃいいけど。