雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
あたしは凪さんを追うこともなく、背中を見つめるだけしかできなかった。
「ねえ、そこの君、フられたの〜?」
「そんな君を俺らが癒してやるよ〜」
「ほんと?」
「そうそう〜」
「男のこと忘れるくらい極上だよ〜」
「なら手っ取り早くヤってよ、」
男たちのニヤリとする顔がわかった。
そのまま狭い路地裏に連れて行かれる。
手を頭上で組み、壁に背中を押し付け、男たちの不純な目があたしの全身を見つめる。
あたしが抵抗しないとわかったのか、あたしが愛着している前開きのジャージのファスナーを開ける。
「胸は普通だな」
「でもいいじゃん、ただでヤらせてくれるんだから」
ああ、ほんと。