雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
「てめぇら、さっさとヤらせてくれよ」
そういったあたしは、一瞬にして、男たちを地面にひれ伏せさせる。
「ヤるんだろ?喧嘩を」
「くそっ、」
「このあまっ!」
「ちょっとイラついてんだ。もう少し付き合ってくれよ」
キャップの帽子を深くかぶり直す。
今のあたしは少し不機嫌でね、手加減できないと思うんだ。
「せいぜい、死なないように」
どれくらい殴り続けたかわからない、だけど、男たちはもう立ち上がることもできてなかった。
「はっ、こんなもんか」
よほど喧嘩慣れしてる神楽愛理とのタイマンの時が手応えあった。
「気ぃすんだか?」
「……………」
「こんな血まみれなって…」