雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜



ーーそれから早数年。



無事成人式を終え、平和な毎日が過ぎていた。




あたしの、大学3回生の夏…。






「それで、仕事の方は慣れてきたんですか?」

「うん、まぁね」



夏の、昼間の、カフェテリア。



凪さんはこの街に戻ってきてから、雪兄の知り合いの夜の飲み屋で働いている。


まあ、如何わしいお店じゃなくて、ただのバーなんだけど。




雪兄がこの街を治るようになり、凪さんは昔の肩書きを気にせずに過ごせている。



だからこうして、二人で過ごせる時間も増えた。




当たり前じゃないことが、当たり前になっていく。



この時間はかけがえのないものだ。






< 352 / 358 >

この作品をシェア

pagetop