雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜


美朱さんはよくここに来るため、手慣れたように、幹部室へ向かう。



エンペラーの倉庫の二階に幹部室があり、冷暖房完備のシャワーつきで快適だと聞く。




「芯〜!!愛理〜!!」



美朱さんは扉を開くと、愛理さんに抱きつく。



「ちょ、美朱、苦しいよっ!」

「久々の再会なんだから!」

「久々じゃないし、学校で会ったし、」



そういや、ここの人達って同じ高校なんだっけ…。



すごく荒れてるって有名な高校。


ま、あたしには無縁の高校なんどけど。



「美朱、愛理が困ってるから、離してあげろよ」

「なによー。芯もギュッてして欲しいの?」

「それは夜にご希望かな?」

「も〜…」



なんなんですか、この風景は。



< 65 / 358 >

この作品をシェア

pagetop