雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
美朱さんはよくここに来るため、手慣れたように、幹部室へ向かう。
エンペラーの倉庫の二階に幹部室があり、冷暖房完備のシャワーつきで快適だと聞く。
「芯〜!!愛理〜!!」
美朱さんは扉を開くと、愛理さんに抱きつく。
「ちょ、美朱、苦しいよっ!」
「久々の再会なんだから!」
「久々じゃないし、学校で会ったし、」
そういや、ここの人達って同じ高校なんだっけ…。
すごく荒れてるって有名な高校。
ま、あたしには無縁の高校なんどけど。
「美朱、愛理が困ってるから、離してあげろよ」
「なによー。芯もギュッてして欲しいの?」
「それは夜にご希望かな?」
「も〜…」
なんなんですか、この風景は。