雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
なんか、チクンとする。
そりゃシスコンだろうなって思ってたけど、そこまでとは。
あたしとは毎日会えないのに…。
「あたし、パパ死んでお兄ちゃんも避けてたから、お兄ちゃんにも迷惑かけたな…」
「……………」
「駿に助けてもらわなかったら、今もまだ魔女として暴れてるんだろうな…」
なんだろう。
なぜか、無になってしまう。
やっぱりここは、あたしのいるべき場所ではないんだ。
気持ち悪い…吐きそう…。
「ちょ、大丈夫!?」
「だ、大丈夫です。立ちくらみしただけだから…」
「ちょっと待ってて」
その場にあたしを座らせ、神楽愛理は部屋に戻っていく。
彼女にとって、あたしは何なんだろう。