雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
「ほら、水」
「ありがとうございます…」
「ちょ、幸子大丈夫?きつかった?」
「愛理さん…美朱さん…すいません…」
部屋から戻って来た神楽愛理は美朱さんも連れてきた。
「あ、あたし大丈夫です。すこし外の風に当たってきます…」
「そ?終わったら呼ぶから遠くにいかないのよ」
「はーい」
そういって、神楽愛理と美朱さんが部屋に戻るのを見届ける。
「ふぅ…」
あたしは一階に降りると、バイクをいじってる男に声をかける。
「ねぇ、聞きたいことがあるんだけど……」
「はい?」
「神楽 凪さんはよく来るの?」
「9代目ですか?最近はほぼ毎日じゃないですか?あの方ここではシスコンで有名ですから、総長達も手を焼いてます」