雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜
声を聞いただけでわかる。
この人は本物だって。
地に響くような声に、眉間にシワをよせ睨む姿。
「あんたどうやって“姫”になったのよ!!しかも特攻隊長ですって!?」
「あんたみたいな女が!?」
「どんな姑息な真似したのか言いなさいよ!!」
センパイ達もレッドローズのメンバーだけあって、そんじょそこらじゃ怖気ない。
しかもセンパイ、胸ぐら掴んだし…。
これは修羅場というべきか。
「このっ…」
ついにキレたセンパイが手をあげた。
するとーーー
「なっ…」
「あたしは神楽愛理。そう言ったでしょ?」
神楽愛理によって即座に腕を掴まれ、センパイはいつの間にか床に伏せていた。