雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜



声を聞いただけでわかる。


この人は本物だって。



地に響くような声に、眉間にシワをよせ睨む姿。




「あんたどうやって“姫”になったのよ!!しかも特攻隊長ですって!?」

「あんたみたいな女が!?」

「どんな姑息な真似したのか言いなさいよ!!」



センパイ達もレッドローズのメンバーだけあって、そんじょそこらじゃ怖気ない。



しかもセンパイ、胸ぐら掴んだし…。



これは修羅場というべきか。



「このっ…」



ついにキレたセンパイが手をあげた。



するとーーー




「なっ…」

「あたしは神楽愛理。そう言ったでしょ?」



神楽愛理によって即座に腕を掴まれ、センパイはいつの間にか床に伏せていた。



< 7 / 358 >

この作品をシェア

pagetop