cloud×cloud【完】
今岡さんがどんどんと私に近づいてきた。
「あームカつく。」
そう言って私のカバンを取り上げた。
「ちょっと、返してよ!!」
その中には大切な…
私は取り返そうとするが、
今岡さんは手を高く上げ取り返せない。
今岡さんはニタリと気味悪く笑い
カバンを川めがけ投げた。
その中には大切なあのクシが…
どんなに思い出せなくても…
覚えていなくても、
あれが私とあの人たちを結ぶ唯一のモノだから…
気づいたら、私は河辺へと走り出していた