cloud×cloud【完】



山南さんは私のした行動に驚きを隠せないようだった。



「何かご用でも?」


「用がないと座っちゃダメなんですか?」


なぜか独りにさせたくないと思った。



山南さんはいつも近寄りがたい雰囲気を出していて、

平隊士はめったに話しかけたりはしない。



「いえいえ、勝手にどうぞ。」


山南さんはそんな皮肉こもった言い方をしたが、

どこか嬉しさが混ざっているような気がした。











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