cloud×cloud【完】
「あの…近藤さん、平助は?」
なんで…いないの?
私がそう聞くと近藤さんはニコッと笑って答えてくれた。
「平助はもう少し江戸にいてもらうことにしたんだ。」
…なーんだ。
何にもないことがわかって安心したが、
それと同時に平助がいない寂しさがどっとあふれてきた。
「見垣くんは心配性だなあ。」
近藤さんは優しい大きな手で私の頭をガシガシと雑になでた。
「さあ、宴会だ!!」