cloud×cloud【完】
再び
沖田side
太陽を灰色がかった雲が隠す。
「雨、降りそう。」
縁側で一人そう呟いた。
僕が大きく息をすうと、
鼻につくじめじめとした土の匂いがした。
「これ以上に大変なことにならないといいんだけど…。」
別に今、世間が大変なことになっているわけじゃない。
大変なのは新撰組。
詳しく言うと桜ちゃん。
桜ちゃんは3日前から眠り続けている。
松本良順先生曰わく、原因は不明。
ずっと訳の分からないことをいいながら、
うなされているんだ。