cloud×cloud【完】



「集まっていただいた理由は他でもありません。
参謀であるこの私に何故、個室がないのです?」



まるで個室があるのが当たり前みたいな言い方をしてるけど

この人って一応は新入りだよね?



「今は空いている部屋がねえんだ。」



土方さんがそう答えると、

待ってましたと言うように伊東さんはフフンと鼻で笑った。




「平隊士である、見垣桜さんにはあるのに?」



これは痛いとこにつけ込まれちゃったな…



桜ちゃんが女と言う事実は平隊士達は知らない。


幹部でいたって知らない人が数人いる。



みんなが心のどこかで引っかかっていた疑問に伊東甲子太郎はつけ込んできた。















< 154 / 478 >

この作品をシェア

pagetop