cloud×cloud【完】
部屋の前の縁側にウメさんがいた。
「あの…どうかしました?」
私が声をかけると、ウメさんはそうとうびっくりしたらしく
「ひゃっ」と言って体をビクつかせた。
悪いことしちゃったな
「いえ…何も…」
本人はそう言っているがどこか寂しげな表情を浮かべるウメさん。
私は隣に腰を下ろした。
「ふふ…ありがとうございます。」
ウメさんは照れくさそうに笑って言った。
ウメさんは誰か居てほしかったのだろうなと思った。