cloud×cloud【完】



「いい?何かあったらすぐに助けを呼ぶんだよ。」



寝る前、沖田さんは私が隊士達と雑魚寝をすることになった日から毎日こう言う。




「大丈夫ですよ。」



私はいつも決まってこのセリフを言う。


大丈夫、この三日間何もなかったんだし。



「男が男で性欲を晴らすことはめずらしくないんだらね?」



沖田さんは私の心の中を読みとったのか

釘をさすように顔を覗きこんで言った。



私のことを男だと思っていても襲う隊士がいるかもしれないと言うことだろう



願わくばぜひともそれは避けたい。


第一、女だってバレるしね。












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