cloud×cloud【完】
本当にこの子はわかってるのかな?
一体自分がどんな立場にいるのかを。
できることなら僕もその隊士達の部屋に行きたいぐらいだ。
できることなら…ね。
僕はハァとため息をついた。
「私、もう寝ますね?」
そう言って去る桜ちゃんの後ろ姿を見送ることしかできない。
このまま何も起こらないことを願うしかできない。
僕はしばらくの間、桜ちゃんが消えていった方を見つめていた。
「あとで見回りでもしようかな」