cloud×cloud【完】



「僕が…何?」



真っ暗だった部屋が襖を開かれ

ロウソクの温かい光が差し込む。



「沖田…さん」


そこには沖田さんがいて、その隣には一番隊の隊士が一人いた。



本当に駆けつけてくれたことがうれしい。



目頭が熱くなり、ジワッと世界が潤む。



どうやらこっちの世界に来て私は泣き虫になってしまったらしい。



「で…いつまでその子の上に乗ってるつもり?」



その瞬間に隊士は私の上から飛び退いた。



「局長に報告しておくからね。」


そう言いながら沖田さんは私を抱き起こしてくれた。




「あ、副長にもね。」



その一言でみるみるうちに隊士の顔が青くなるのがわかった。













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