cloud×cloud【完】
「あいつは…女だ」
土方さんは静かにそう言い放った。
「おんっな!?」
三木三郎と俊太郎は驚きの声をあげた。
まあ、これが普通の反応だよな。
だが伊東甲子太郎は違った。
「それは見垣さんにはヒドいことをしてしまいましたね…」
伊東はまるでわかっていたかのように落ち着いていた。
そしてみんなが答えられないような鋭い質問をする。
「でも何故に女子が新撰組にいるんでしょう?
女子禁制とお聞きしていたのですが?」
「どうしようもない事情がありまして。」
斎藤が迅速に答えた。