cloud×cloud【完】



ふと外を見ると雪が積もっていた。



雪なんて東京にだって降っていたから
珍しくはないのだけれど

何故か無性に触れたくなった。



縁側からソッと地面に足を下ろした。



草履ってやっぱり底が浅いから、

そこからヒンヤリと雪の冷たさが伝わってきた。




私が歩いた後には、くっきりと足形が残っている。



「見垣くん」













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