cloud×cloud【完】



そうと決まれば、と総司は腰を上げた。



「早速、用意してきます。」



そう言って部屋を出た総司が

辛そうな表情を浮かべたのは

気のせいではないだろう




総司と山南さんは仲がよかった。


総司は山南さんを兄のように慕っていたし


山南さんも総司を弟のように可愛がっていた。




だからこそ、俺は総司を向かわせることにした。



それなら山南さんが抵抗せずに戻ってきてくれると考えたからだ。













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