cloud×cloud【完】



「総司…」


僕の予感は幸いにも当たらなかった。



山南さんは優しく微笑み僕の名前を呼んだ



「見つかってしまいましたか…」



ははっと山南さんは今にも泣きそうな顔で笑った。




そんな山南さんを見て思った。



「見つかってしまった」じゃなくて

「見つけてくれた」の意図が隠れているんじゃないかと。




脱走して、誰かに自分を追いかけてきてほしかったのじゃないのかと。







自分が追いかける人材に値するのか…

新撰組に必要とされているのかの賭けにでたのじゃないのだろうか?






自分自身の生命を賭けて…















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