cloud×cloud【完】


高杉晋作side



「ちっ」


「おい、高杉。そんなみっともない態度をとるな。」



俺がわざとらしく舌打ちすると小五郎が瞬間的に注意を入れ、こう言った。



「もうすぐ福原越後や益田右衛門介、国司信濃の三家老らが来る。」



ここ数日、俺らは会議続きだ。


原因はただ一つ、池田屋事件について。



「三老家どもめ、みんな集まってんだ。
さっさと来やがれよ。」




そんな俺に小五郎は「まぁ、落ち着け」と言ってなだめた。














< 25 / 478 >

この作品をシェア

pagetop