cloud×cloud【完】
「じゃぁ…僕のことは?嫌いなの?」
僕は桜ちゃんが困るのをわかっていてあえてそんな質問をした。
なぜか桜ちゃんを見ていると急に意地悪したくなったんだ。
僕の問いに「はっ!?」と言って
桜ちゃんは顔を上げた。
なにも言わずにただ見つめた。
「べ…別に嫌いじゃないですよ?」
僕を傷つけないように様子を伺いながら、
しどろもどろ答える桜ちゃんはなかなか笑える。
「んじゃぁ…好き?」
さらに僕は追い討ちをかけた。
案の定、桜ちゃんは再び俯いた。
「そ…ゆことにしといてください。」
一言そう言った桜ちゃんは耳が真っ赤だった。
自分でやっておいてなんだけど、
僕はやっぱりそんな桜ちゃんにドキドキとしてしまった。