cloud×cloud【完】
屯所につくと桜ちゃんはそそくさと僕を布団へと寝かしつけた。
「ちゃんと寝てくださいね?」
小さい頃、体が弱く周りのみんなからいつも僕は心配されていた。
みんな心配して気を使ってくれてるからだとはわかっていたが、
僕はそれがいやでいやで仕方がなかった。
弱者って言われているような気がしてならなかったんだ。
「大丈夫だって言ってるでしょ。
桜ちゃんには関係ないんだからあっちに行ってよ。」
だから僕はついこんなことを口走ってしまった。
言ってしまったあとに自分が口にした言葉の重さに気づく。
桜ちゃんは今にも泣きそうな顔で立ち上がり部屋を出て行った。
「早く元気になりますように…。」
最後にこの一言を残して…