cloud×cloud【完】
「総司と何があった?」
俺は何の前おきもせずに直球に聞いた。
桜からは何も返事は返ってこず、俺らは近くにあった長椅子に腰掛けた。
「誰にも言わねえよ」
本当ですか?と言った桜に俺は黙って頷いた。
その後しばらくの間、沈黙が続いたがようやく桜が口を開いた。
「私…沖田さんに嫌われたかもしれません。」
嫌われた?
「なにかしたのか?」
「私は沖田さんは大丈夫だ、って言ってるのに布団を敷いたり、無理矢理寝かせたり
沖田さんの気持ちを考えずに…」
そう言った桜の顔は今にも泣き出しそうで
切なかった。