cloud×cloud【完】
「ちょうどよかった、僕も桜ちゃんに言いたいことがあったんだ。」
昨日とは打って変わって沖田さんは穏やかな表情をして言った。
部屋に入り布団の隣へと腰掛けた。
「沖田さん、あの…」
「いいよ。わかってるから。」
私が言おうとした言葉がわかったのか、沖田さんは言った。
「心配してくれてありがと。」
「えっ?」
思ってもみない言葉が沖田さんの口からでたため、なんとも素っ頓狂な声がでてしまった。
そんな私の様子を楽しむように沖田さんは無邪気にケラケラと笑った。
「今日のお昼頃には松本先生もくるから、
もう本当に大丈夫だよ。」