cloud×cloud【完】



「てめえは裏切るなよ。」






わざわざ僕を副長室まで呼び出すからなんだと思えば…




「そんなことですか。」





こんな僕の反応を見て土方さんは苛立ちを露わにしながら舌打ちをした。





「わかってますよ…僕はここでしか生きていけないんですから。」





土方さんは頭をガシガシとかいた。



この人はよくこの仕草をする。





「俺は誰を信じたらいいんだよ…」




ふと土方さんがそんな言葉を口にした。




その口調は憤怒の中に悲しみが加わっていた。




「そんなの自分だけに決まってますよ。」





僕はそう言い残して副長室をあとにした。







人を信じるなとは言わないけど、

みんなを信じていいとは言えない。





そう、だって







すべてはあなたで決まるのだからー…














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