cloud×cloud【完】
「坂本龍馬は長州と関わってるって耳に挟むからね。」
沖田さんはめんどくさそうにため息をついて空を見上げた。
そこに広がるのは残念ながら無限の青い空ではなく、黒みがかった雨空だった。
「よからぬことを企んでないといいんだけどな、あの人。」
「まあ、何があっても京は俺らが守るし!!」
そう力強く言い放つ平助に少し胸が痛んだ。
私はこの先をはっきりとではないが知っている。
これでもある程度は歴史を把握している。
そう、この時代の終焉もー…。