cloud×cloud【完】
運良く今日の巡察当番の三番隊や十番隊に出くわさないかな、なんて淡い期待を胸にしていたが
世界はそんなに都合よく回ってはいなかった。
と言うか逆に私にとって不利に回っているような気さえする。
なぜなら私は逃げているうちにどんどんと
人気のない方向に向かっていることに気が付いたからだ。
それに冬は日が落ちるのが早く、辺りはすでに薄暗くなっていた。
なのにあいつら一向に追いかけるのを止めようとしない。
もしかして私、どこかに誘導されてる?