cloud×cloud【完】
「うおっ!!」
部屋の角を曲がったとき、総司がいきなり出てきた。
「土方さんじゃないですか。どうしたんです?そんなに慌てて…」
…こいつには言っちゃダメだな。
言ったらすぐさま桜を探しにいくだろう。
身体に負担をかけると知っていても…。
俺は桜のことは総司には伝えない方がいいと判断した。
「ちょっとな…お前は部屋にちゃんと戻っておけよ?」
俺がそう言うと総司は不服そうにしかめっ面をして「わかってますよ」と返事をした。