cloud×cloud【完】



私はいつも稽古でしているように刀を振った。




金属と金属がぶつかり合う耳障りな音が鳴る。





「力弱えな…本気出してんのか!?」




男は刀を軽々しく振り切り、私は後ろに退いた。





「痛っ…」




私が後退するのが少し遅かったため、男の刃先が私の肩をかすめた。




肩からは血が流れ、服にジワリと赤いシミができる。





私はこんなところで死んでしまうのだろうか?













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