cloud×cloud【完】



「桜!!」



俺がそう言うとニコッと笑顔で返した。




見つけたらすごく怒ってやろう、と決めていたのに
こいつの笑い顔見たらそんな気は失せてしまった。




…と言うか心配させた怒り、よりも見つかった喜びが大きすぎた。




「馬鹿やろう。」




俺はそう呟くと回れ右をして屯所のほうへと歩き出した。



桜は「ごめんなさい。」と小さく言った。



そんな桜を横目に確認しながら、俺はもうはぐれまい、と歩く速度を桜に合わせた。














< 331 / 478 >

この作品をシェア

pagetop