cloud×cloud【完】
木の葉の間からキラキラと輝く夏の陽射しが差し込んできて…
上を見上げると空が口では表せないぐらいにキレイで…
現代とちがって高いビルなどないから、
とても空が大きかった。
これが本当の大空だと知った。
「平助…この間はごめんなさい。」
さっきまでどんなに言いたくてもでてきてくれなかった言葉が
いとも簡単に口に出てきてくれた。
勇気が沸いてきた、とかじゃない。
この大きな空を見ていると
こんな自分がちっぽけでバカらしいと思ったからだ。