cloud×cloud【完】



「私、独立を考えているんです。」



注がれたお猪口のお酒をクイっと伊東さんは口にした。




独…立?




「それって…新撰組を抜ける、ってことですか?」




なぜか何とも言えない不安に私は急に襲われた。





「まぁ、結果はそうなりますね。」




伊東さんは何とも清々しい笑顔を見せた。



私はその時に思った。








伊東さんは私たちを新撰組から引き抜こうとしているのだと…。













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