cloud×cloud【完】
「運命は、…未来はっ、変え…られると思いますか?」
しゃくりあげながら彼女は弱々しく言葉を紡ぎ出した。
一体なんと答えればいいのだろうか…
「変えるも何も、僕たちは未来も運命も何もわからないでしょ。」
僕はそう言った後に大切なことを思い出した。
あぁ、そっか。
この子は未来から来たんだ。
この子には未来が見えるんだ。
この子はこれからの未来を嘆いているんだ
『僕ら』の運命が彼女を、
桜ちゃんを悲しませているんだ―…