cloud×cloud【完】
『大丈夫、そのまま自信を持って踏み出して。』
懐かしい声が心へと響く。
私の心を見透かしたかのようにそう言った。
私は何か操られたように、自然と右足を踏み出した。
その次に左足を、そしてまた右足を、一歩ずつ足を進めた。
『そう、そのまま、前に。』
本当に進んでいるのかさえわからないが、あの声の言うことなら信じれるような気がした。
この感覚は一体何なのだろう?
私はひどく不思議ななんとも言えない感情に襲われた。