cloud×cloud【完】



「桜、ご飯を持ってきた」




障子の向こうからそう言う斉藤さんの声が聞こえてきた。




そして障子を開かれると、斉藤さんとともにひんやりとした冷たい風が滑り込んできた。




私がこんな状態になってもう早2ヶ月。




季節は冬へとまっしぐら。




斉藤さんはそっと私の体を起こす。




私がこんなになってからと言うもの…

隊士達が交代制でこうやって私の世話をしてくれている。




なんか申し訳ないな…




そんなことを考えながら斉藤さんに目をやった。













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