cloud×cloud【完】
「俺は、想いをとげようとは思わない」
そしてまたまた新八の驚き顔。
自分でもびっくりするような言葉から口から出た。
だけど嘘ではない。
別に俺は桜を自分のものにしたいわけじゃない。
「……ただ、あいつが幸せなら、それでいいんだよ」
「お前はそれでいいのか?」
新八はいつもいつも鋭いところをつく。
確かに『いい』、とは言えない。
俺だって桜と互いに想い会えれば、と思う
桜が俺を好きなら俺はそれを喜んで受け止める
……だけど
桜に別の想い人がいるならそれを素直に応援する
たとえ俺が幸せじゃなくても、
それで桜が幸せになれるなら……―