cloud×cloud【完】



障子に黒く人影が映った。



「こんばんは」




あぁ…この声…


あの人の、声だ。




「どうぞ」と私は返事を返した。

すると障子はゆっくりと、静かに開かれていった。








「こんばんは、伊東さん」




私がそう言うと伊東さんはニコリと笑った


「お久しぶり…ですね」




「少し遠くの方へ出張していましたから」

伊東さんはそう言って苦笑い。









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