cloud×cloud【完】
「何の用ですか?」
「少し」
なんかこの空気は苦手
もったいぶらないで早く用を済まして出て行ってほしい
「答え、聞きにきたんですよ」
ニコリと笑うその笑顔の裏に何かがあるのを感じた。
「答…え?」
全くわけがわからない
だいたい伊東さんと約束なんてした覚えがない
「覚えてないのですか?非常に悲しいことです。」
伊東さんは残念そうに肩を落とした。
「一年ほど前、私が独立の話であなたも共に来るか、とお聞きしたじゃないですか」