cloud×cloud【完】
平助はいつも見事なまでに私の隠しているモノを見抜く。
見抜いて…壊すんだ。
すべてを壊して私を縛る辛く重い鎖を取り除いてくれる。
平助の言うとおりなのかも知れない。
私はずっと誰かに助けてほしかったのかも
誰も救いの手を差し伸べてくれないことを一番わかっていたのに
ずっと助けを求めていたのだと思う
この涙が何よりもの証拠だ。
いつかきっと…を信じてずっとがんばって耐えていたんだ。
私は声を殺して泣いた。