cloud×cloud【完】



覚悟を決めないと。



自分の志を守るために、

自分の「誠」を貫くために。




「はい」





俺は短くそう返事をした。



その返事で俺の想いは少し引き下がる。


もう決まったのだ、と

仕方ないのだ、と言い聞かせる。



「感謝していますよ。あなたのような方に入隊していただけるなんて」




そしてその伊東さんの言葉で実感をする。


もう戻れない、


だけど悔いてはいない。



俺の意志を貫いたことを。









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