cloud×cloud【完】




「大丈夫です」




強がりなんかじゃない。

本当に大丈夫なのだ。



自分でも感覚がオカシイほどに狂ったんじゃないかと思う。



私は地面からお尻を離して血に浸された刀を鞘へと納めた。







さっきまで恐いと感じていたあの感情も、全てが引いていた。


現代で築かれたあの常識も、道徳も全てがきっと崩壊したのだと思う。







それは、きっと、何もかも、








平助を助けたいからだ。













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